当店からのお願いです。
お子さんに言わないでほしい。
子どもの頃、
お花屋さんに入ったことはありますか?
「昔過ぎて覚えてないなー」
という方がほとんどだと思うんです。
実際、これだけ花に携わっている私でも
全然記憶にありません。
でも、幼少期の子ども達は、
お花が大好きなんですよ。
小学生の女の子が憧れる職業ランキングでは、
昔から1位になったりするお花屋さんですが、
いまでも3位や4位を維持しています。
それだけ子ども達の中では、
お花というものは親しみやすいものなんですよね。
そんな子ども達が成長して
大きくなっていくうちに、
興味が薄れていくのは、なぜか。
びっくりしないでください。
実は「親の存在」なんです。
たとえば、お店に行ってお子さんにこう言っていませんか?
「勝手にさわっちゃダメ!」
もちろんそれが悪いわけではありません。
花屋の店頭にいると、
ご来店される親御さんは
ほぼ100%そうおっしゃい言います。
親としてのしつけ、当然そうなります。
しかし、子どもたちからしてみると、
お花屋さんのお花は「さわっちゃダメ」で、
手の届かないもの、特別なものと感じ、
次第にお花から離れていくんですよね。
これはお花に限ったことではありません。
私は常日頃から、
なんで公園のお花はさわったり、
ちぎったりしていいのに、
花屋さんのお花は
さわっちゃダメなのだろうか?
という疑問を感じています。
だから、私はお客様のお子さんには極力
「お花さわっていいよ~っ」
と伝えています。
その時に、お花の感触や香り
を感じてもらい、花を身近に感じてもらえるよう努めています。
なぜだかわかりますか?
花育とは
農林水産省から国が認めた活動のことで、
花を教材として、
生命や個性について子どもに考えてもらう活動のことです。
よく学校でお花を植えたりしますよね。
それもこの活動の一環です。
でも、なんで花が子どもにとって良いかというと・・・
感受性、想像力ややさしい心はもとより、
自己表現やコミュニケーションが花と接するだけで、
育つんですねー。
もうイイことしかない!
もともと小さい子どもは花に興味があり、
花はモノではなく、
生きものだと認識しているのです。
それを最大限活かしてあげる事で、
集中力や自制心の発達に役立ち、
心を健全に保つ効果があるのです。
以前から当店で、
キッズ向けのフラワーアレンジメント教室を行なっています。
最初はモジモジして溶け込めなかった子たちがほと。
でも、教室が終わる頃には、
自分から学校の話をしたり、
好きな子の話をしたりと、
自然と自己表現ができるようになります。
そうやってコミュニケーションが
取れるようになっていくのを
目の当たりにしました。
確かに現代の子どもたちは、
機械が発達して、
テレビやゲームを眺めていることが多く、
自然とふれあう機会が減ってきています。
そんな日々の生活で、
コミュニケーション力や自己肯定感を
どうやって伸ばしていったら良いか?
と思った時、何か自分にできることはないかと
考え始めたのです。
彩屋の思いは一つだけ
彩屋が伝えたいこと。
それは「子どもたちが大人になった時に、
抵抗なくお花を手にとってもらいたい」
ただそれだけです。
そのために私がしたいことは
「自宅にお花を飾る家庭を増やすこと」
です。
そうして子どもの頃から、
花が身近にある存在だと思ってもらい、
花の効果を体感してもらいたいです。
そして、その子どもたちが大人になった時、
また自分の子どもにお花を愛でる意味を伝える。
こうやって親から子どもへ伝えることの中に、
お花という存在も加わってもらえたらなと思います。
お花を飾れる暮らしは素敵だけど。
今の世の中、忙しく、
時短を求める方が増えています。
花屋さんに行きたくても
そんな余裕のない方も
多いと思います。
そもそも花の飾り方が
わからない方もいらっしゃいます。
そこで当店では、
月1、2回そのまま飾れる
お花の定期便を行なっています。
忙しく、心に余裕のないあなたにも、
好奇心旺盛な子どもたちにも、
お花を身近に感じてもらいたいからです。